外装板のメーカーで人気のケイミューですが、どんな特徴があるのでしょうか?
選ばれる理由や選ぶ基準について、価格や特徴等を合わせてご紹介します。
目次
ケイミューの抑えておきたい特徴


出来るだけ簡単にご説明します。
ケイミューの主なシリーズ
- 光セラ
- 親水セラ
- 親水パワーコート
- 親水コート
2017年6月から、光セラと親水セラが一つになり、新生光セラになります。
親水セラも光触媒の外壁にグレードUPし、セラミックコートの透明度が高くなったことで、色柄のバリエーションが豊富になります。
光セラ
光セラとは、光触媒の力で太陽の光で汚れを浮かせ、雨等で汚れを落す機能を持つ外装板です。
光セラに太陽の紫外線が当たると、汚れ分解力、超親水性、大気浄化力を発揮します。
光セラは、光触媒工業会(PIAJ)のセルフクリーニング、空気浄化(窒素酸化物)基準をクリアした認証取得商品です。
→光触媒工業HP
引用元:ケイミュー
光触媒は、汚れを浮かせる機能です。汚れを浮かせて、雨で流します。光触媒単体で汚れを落すわけではありません。
親水セラ
2017年6月に光セラと親水セラが統合します。
親水セラは、雨で汚れを落す機能を有していて、光触媒の汚れを浮かせる機能はありませんので光セラと比べて多少は劣りますが、一昔前の外装板と比べると汚れの落ち方が比べ物になりません。
親水パワーコートと親水コート
親水パワーコート、親水コートの両方に雨水で汚れを落す機能があります。
親水セラとの違いは、コーティングの違いです。後述しますが、セラミックコート、パワーコートなど等、色あせや日焼けを防ぐコーティングのランクが異なります。
抑えておきたいコーティングのポイント
ここで一つ注意しておきたいことは、コーティングにも違いがあるということです。
汚れを落す機能は、光と親水がありますが、コーティングの役割は色あせです。どれだけ汚れを落す機能が優れていても、太陽光で色があせてしまっては意味がありません。
ケイミューのコーティングには、
- セラミックコート
- パワーコート
- MF(QE)塗装
セラミックコート
光セラと親水セラのコーティングがセラミックコートです。
セラミックコートは、無機系樹脂で紫外線による劣化がほとんどありません。さらに、無機系紫外線吸収剤のダブル効果で長期間紫外線をカットします。セラミックコートがケイミューの中では最も色あせし日焼けしにくい外装板です。
パワーコート
親水パワーコートのコーティングがパワーコートです。
パワーコートは、アクリルシリコンクリヤー塗装(有機系樹脂)、紫外線エネルギー413KJ/MOlに対して、パワーコートの結合エネルギーは443KJ/MOLで紫外線エネルギーよりも強く切れにくいので経年劣化が比較的すすみにくく、有機系の紫外線吸収剤のダブルで効果を発揮します。
MF(QE)塗装
MF(QE)塗装は、14mm外装板のコーティングで、色あせを防ぐ機能が充実しているとは言えず、出来れば避けたほうが良い外装板です。
まとめると、
- 光セラ→セラミックコート
- 親水セラ→セラミックコート
- 親水パワーコート→パワーコート
- 親水コート→MF(QE)塗装
新生光セラと光セラをもう少し詳しく
2017年6月発売の新生光セラと光セラをもう少し詳しく掘り下げて見ます。
分解力
光セラの分解力は、車の排気ガスに含まれる、窒素酸化物や工場の煙に含まれる硫黄酸化物などの汚染物質を分解し、無害なイオンに酸化し雨で洗い流します。
植物は、窒素酸化物や硫黄酸化物を浄化吸収します。その中でもポプラは、最も窒素酸化物を吸収する植物です。光セラを50坪出荷すると、ポプラ12本分の大気洗浄能力を発揮することになります。
光セラの外壁を採用することで、エコに貢献できるという点がおもしろいと思います。
時代のニーズにマッチした商品だと思います。
セラミックコートの透明度が高くなった
新生光セラに生まれ変わり、セラミックコートがグレードアップしました。
セラミックコートの透明度が高くなったことで、これまでよりも色彩を鮮やかに表現できるようになりました。
デザイン的に少し劣るかなぁと思っていたケイミューですが、これで他社に引けを取ることもなくなったのではないかと思います。

値段はどうなったのか?
光セラを希望していた人にとっては朗報です。
新生光セラは、定価設定が200円~300円程下がります。
定価で数百円だとそこまで大差無さそうですが、100円下がっただけでも、一般家庭の新築で150枚~200枚使った場合、100円×150枚で15,000円、200枚で20,000円安くなります。
親水セラを希望していた人にとっては、大打撃??
親水セラと比べると、定価が千円前後UPするので、親水セラで十分だと思っていた人にとっては大打撃です。もしかすると、値段の関係上、ニチハのマイクロガードを選ぶ人も増えるかもしれません。
新生光セラまとめ
新生光セラを簡単にまとめると、
- より鮮明で色彩を鮮やかに表現できるようになった。
- セルフクリーニングがより強力になった
- 価格が下がった
- 大気浄化機能が強化された
- 親水セラが生産中止になった
まとめ
ケイミューの主な特徴について解説しました。
ケイミューの他社に無い特徴は、光触媒技術を採用した光セラです。
※他社に光触媒が無い訳ではありません。
外壁はデザインも選ぶときの重要なポイントですから、カタログだけでなくサンプルを手配して決めましょう。また、他社商品と比較する場合には、同等グレードで比較しなければ適切な値段の比較ができません。
14mmと16mmでは比較になりませんし、親水コートとフュージェでも比較になりません。各社の主な特徴を理解して正しく比較できるようにしておくと良いですね。
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外壁リフォームや塗装は素人には分かりづらい項目が多く、悪い業者に騙されているケースも多いようです。
一括見積りをすることで、費用の概算が分かるだけでなく適正価格を知ることができるので、その中で希望に沿うグレードやプランを採用すると良いでしょう。
●こちらもご参考下さい。
→ニチハの外装版の種類や特徴!フュージェのコーキングレスが人気!
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