ニチハとケイミューを標準採用している工務店も多く、シェア率が高い2社ですが、ニチハとケイミューの違いとは何でしょうか?
何を基準に選べば良いのでしょうか?
目次
ニチハ独自の特徴
ニチハ独自の特徴は、四方合いじゃくりとドライジョイント工法で繋ぎ目を目立たなく、シーリングレスを実現した外壁板です。
ニチハは次世代インクジェットで多彩な色柄のラインナップがあるのも特徴です。
詳しくは、→ニチハの外装版の種類や特徴!フュージェのコーキングレスが人気!をご参照下さい。
シーリングレスにすると、初期導入コストは高額になりますが、通常の窯業系の外装板と比べてメンテナンス費用が安く済むので、予算に収まるなら導入を検討したい外装材です。
ケイミュー独自の特徴
ケイミューは、光触媒で汚れを浮かせて雨水で汚れを落す光セラというシリーズがあります。
2017年6月に親水セラと光セラが一つになり、新生光セラとなりました。光触媒で汚れを落す機能や大気浄化機能がより高性能になり価格も御求め安くなりました。また、セラミックコートの透明度が高くなったことで色彩豊かな柄色の表現が可能になりました。
詳しくは、→シンプルな外壁板選び!ケイミューが人気の理由とは?新生光セラ誕生!をご参照下さい。
どちらを選べば良い?
どちらを選べば良いのか?
どちらかを比較し選ばなければいけない場合、同等の商品を比較しなければ意味がありません。
フュージェと光セラは特徴が違うので比較が難しく、シーリングのメンテナンスの事を考えるならフュージェを選びますし、外装板本体の事を考えるなら光セラを選びます。
コーティングの比較ならば、ニチハのプラチナコートとケイミューのセラミックコート、ニチハのハイパーコートとケイミューのパワーコートが同等品です。
その他の外装板は、両者共に雨水で汚れを落す機能が全シリーズあり、コーティングも全シリーズ同等レベルで比較が可能です。
柄や色の選択も重要です。同じ木目調を比べても全然印象が違います。実際のカットサンプルを取り寄せて、好みの柄や色をピックアップしておきましょう。
同等品で値段が違うのはなぜか?
同等品で比較していても値段の違いがあるのはなぜでしょうか?
例えば、A社の標準仕様を見てみましょう。
- ニチハならVシリーズ
- ケイミューなら光セラ
A社の標準品を選んで費用が同じであれば、、ケイミューの光セラを選んだ方が断然お得です。ニチハのvシリーズと光セラを比べると、vシリーズはコーティングで劣ります。
B社の標準仕様は、
- ニチハなら風光
- ケイミューなら親水コート
B社の標準品を選んで費用が同じであれば、ニチハの風光を選んだ方が断然お得です。風光はニチハの中でも上位品なのに対して、ケイミューの親水コートは一番下のランクです。
なぜ価格の差があるのか?
単純に取引量の違いがあります。
外装板に限らず、どの工務店も標準採用しているメーカーがあり、強いメーカー弱いメーカーがあります。取引量が多いメーカーは自然に値段が安くなります。
新築の場合は、外装板の比較だけの問題ではなくなります。
例えば、水回りはタカラが強くてクリナップに弱い、外装板は、ニチハが強くてケイミューに弱いA社があったとします。
水回りをクリナップ、外装板はニチハを選んだ場合、外装板はニチハに強いので安くて良い商品が手に入り、クリナップには弱いので、水回りは割高の商品を購入する等の可能性があります。
外装板選びではなく、工務店やハウスメーカー選びの問題になるので、余計な混乱を招く説明かもしれませんが、家作りは、妥協の連続の中で最も良い選択をすることで理想の家が完成します。
ここで悩んでしまう人は、もう一度工務店選びから再検討してみたほうが良いかもしれません。
まとめ
外装板の選び方は、今のメリットデメリット、10年~15年後のメリットデメリットを考える必要があります。
今は金銭的余裕が無い人は、導入コストを抑えつつ出来るだけ汚れにくい外装板を選ぶべきですし、金銭的に余裕がある人は、導入コストが上がったとしても先々のメンテナンス費用が抑えられる商品を選ぶべきです。
今のメリットデメリットしか考えていない人は注意が必要です。仮に予算面で妥協することになったとしても、10年~15年後にメンテナンスが必要と分かっていれば事前に準備しておくことが出来ます。
どのランクの外装板を選ぶにしても、メリットデメリットや、どのタイミングでメンテナンスが必要なのかをしっかりと把握して選ぶようにしましょう。
今のメリットしか伝えない工務店は注意したほうが良いかもしれません。説明が無かった場合は、こちらから聞き納得がいく説明を求めましょう。
最後に、予算を考えずに私が選ぶなら、どの外装板を選ぶか回答しておきます。
予算を考えないなら、ニチハのフュージェを選びます。
理由は、シーリングレスでメンテナンス費用が安く抑えられる上に、見た目もすっきりしているからです。
現状の私の経済力で選ぶなら、ケイミューの新生光セラを選びます。
正直、どちらを選ぶにしても予算的には厳しいのが現状ですが、水回りや建具のランクを少し落してでも外装板の方に予算を振り分けると思います。なぜなら、外壁のリフォームは他のリフォームと比べて大規模リフォームになりやすく、費用が高額になるからです。
私の考え方については、こんな考え方もあるのか?!ぐらいに受け取って頂ければと思います。結局のところ、その人の”価値観次第”です。参考程度にお願い致します。
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