安く建てたいなら大胆に豪快にいきましょう。ちまちまやっても大きく金額は落ちません。安い家を建てると覚悟を決めて、割り切って考えることも必要です。
ただし、しっかりとした家を建てることが大前提です。しっかりとした家で建築費をぎりぎりまで落す方法をご紹介します。
「友人や親戚に良い家だね」と羨ましがられるマイホームを建てたい人に向けた記事です。
目次
安くてもしっかりとした家を!


ローコスト住宅の目指すところは、20年~30年しっかりとした家で且つ建築費を抑えることです。
しっかりとした家を建てる為には、絶対に削ってはいけない部分があります。
- 地盤調査
- 地盤改良
- 基礎工事
- 構造材
- など等・・・
家を建てる前には地盤調査を必ず行います。調査の結果によっては、地盤改良を行いましょう。地盤改良では、改良材を混ぜる方法や杭打ちする方法があります。詳しくは別記事で解説します。
地盤改良後に基礎工事に入りますが、コンクリートの強度を高める為に2週間程度放置します。構造材や構造金物も注意が必要です。建築基準法に沿った家を建てればそれで良いという訳ではありませんので注意が必要です。
地方の工務店や個人大工の中には全ての木材をグリーン材で済ませる場合があります。グリーン材は、含水率が高い為、収縮が大きくクロスのひび割れやボルトの緩み等の原因になります。見積りをチェックするときは、設備関係だけでなく木材の材種をチェックしましょう。
→なぜ木材は後回しにされるのか?木材の種類や特徴、木の強さについて
安く建てると覚悟すること
建築費を抑えたいと思うのなら、ある程度の割り切りと大胆で豪快な決断も必要になります。


以下具体的な方法を解説します。
2F床は一番下のグレードを選ぶ
床材は、部屋の印象を決める大切な材料の一つですが、2Fはお客様に見られることも少ないので、思い切って一番下のグレードを選びましょう。
例えば、ノダのJクラレスや永大産業のタフトップビーチなど等、メーカーによってはカタログに掲載していない安いフローリングがあります。
ノタのナチュラルフェイスというフローリングが1万円~1.6万円/坪程度に対して、一番下のグレードであれば、6千円~8千円/坪前後で手に入ります。
15坪必要だった場合、15坪×1.6万円=24万円ですが、15坪×6千円=9万円=差額15万円です。
また、1F床材も無垢や高級グレードは諦めて、中級品程度で抑えることで数万~数十万程度差額が発生します。
外壁の装飾は道路面に限定する
全体に使用する外壁材は、将来的なメンテナンスコストが必要になるので、単にグレードを落せばよいという訳ではありません。そこで、窓回りやウォールライン等の装飾を道路に面する部分だけに限定します。
裏側は人が目にすることも少ないので、装飾品を無くし金額を落していきましょう。
高気密工断熱に拘るな
最近の住宅は、高気密高断熱の家が人気です。ですが、あえて高気密高断熱への拘りを捨てましょう。
1F床に使用する断熱材に、スタイロフォームやカネライトフォーム等の断熱材がありますが、3種60mm等の高性能の製品ではなく1種25mm~40mm前後を利用することでコストダウンが可能です。
外回りや天井に使用する断熱材もグラスウール32Kや24Kは使わずに16Kの安いタイプを利用すればコストダウンが可能です。


寒冷地にお住まいの方はその地域に合わせた断熱を採用しましょう。断熱材に関しては北と南では考え方が変わります。
四角家を作ろう
建築費の内訳の中で比較的大きなウェイトを占めるのが人件費です。
人件費を抑える為には、建物の構造を出来るだけシンプルにすることが有効です。複雑になればなるほど、大工工事に時間が掛かるので、シンプルにすればするほど人件費が抑えられます。
また、角を減らすことで、外装板の部材、出隅を減らすことでコストダウンに繋がります。外装板本体よりも意外と高額なのが出隅です。角を減らすことで、出隅の本数が50本前後変わります。
50本減らせれば、1,200円×50本=6万円差額がでます。人件費を考慮すれば10万円程度のコストダウンが可能です。
メーカーとグレードに拘るな
一戸建て新築で高額になりやすいのが住宅設備機器です。
工務店毎に得意とするメーカーがあります。A社はクリナップ、B社はパナソニック等です。
得意なメーカーは普段から流通量が多く特別単価が出ているケースがあります。
また、グレードへの拘りも捨てましょう。クリナップのキッチンであれば、ラクエラを選び、パナソニックであればVシリーズを選ぶといった感じです。
ランクが違うキッチンを見比べると、どうしても見劣りしますが、見比べなければそれなりのキッチンに見えますし、使い勝手もそこまで悪くありません。
知合いの家では、パナソニックVシリーズを天板を人造大理石を採用して、対面キッチンを設置しています。使用感を聞いたところ、収納も豊富で使い勝手が良く、見た目もかっこよくて満足しているとの事でした。
友人・知人の家に遊びに行って、ジロジロとキッチンを見ることもありませんし、そもそもどこのキッチンが入っているのかパッと見ただけでは分かりません。
ユニットバスやトイレや建具等も同じ考えで、ランクを落すことで数百万円の差が出ます。
外構工事は後回し
外構工事の一部を後回しすることでコストダウンが可能です。
例えば、ウッドデッキ等は後からでも設置可能ですし、余裕があればDIYで作成することも可能です。
全ての外構工事を後回しには出来ませんが、植物を植えたり、裏庭の芝生など等、2期工事に回せる項目を考えてみましょう。
2Fにトイレは必要ですか?
新築一戸建ての多くは、2Fにトイレが設置されています。
冷静に考えて見ましょう。2Fにトイレが無かったら本当に困りますか?トイレの設置では、材料費や大工工事、設備工事等などトータルで30万円前後の費用が発生します。
あれば便利なことは間違いありませんが、コストとのバランスで本当に必要なのか再検討してみましょう。同じ考えで洗面化粧台も不要であれば削りましょう。
思い切って家を小さくしましょう。
プラン作成するときに、土地に対してぎりぎりまで建物を建てようとしてしまいがちですが、本当にその大きさが必要でしょうか?
床面積が増えれば増えるだけ費用が高額になります。人件費や建具、材木、床材等の材料費も増えます。
子どもの数だけ部屋を作ってあげたいとか、書斎が欲しい、パントリーが欲しい、家事室兼奥様の部屋が欲しい、など等、あれば便利なことに間違いありませんが、間取に関しては思い切って大胆に削ってみましょう。
土地が余っているなら、将来的に増築も可能です。ライフスタイルに合わせたプランを再検討しましょう。
その他具体的に建築費を落す方法
上記では大きく金額を落す方法を解説しました。
一つ一つは小さな金額だとしても、小さな金額が積みあがっていくことで大きな金額になります。細かな部分をチェックしていく作業は結構大変な作業です。
面倒、辛い、楽しくない等の気持ちになるかもしれませんが、一生の一度の買い物ですから頑張っていきましょう。
収納は大きく少なく
新築一戸建てのアンケートで収納を増やしたい、増やしたかったという結果があります。
確かに収納は多ければ多いほうが便利です。ですが、収納の数が増えれば増えるだけ、建具や取り付け人件費等のコストUPになります。
収納を増やたいのであれば、数を増やすのではなく一つ一つの大きさを大きくして収納面積を増やしましょう。
建具の数を少なく開き戸を多用する
シンプルな導線を心がけ、建具の数を減らしましょう。また、建具は引戸より開き戸の方が安くなります。地味な作業ですが、小さな節約が大きな金額になりますので注意してプランを作成しましょう。
エアコンは量販店で購入する
新築時にエアコン取り付けまで済ませることがありますが、エアコンは量販店で購入した方が安く済みます。エアコン取り付け位置を指示して壁の穴や電源等の工事までは済ませておきましょう。
後から壁に穴を開けたり、電源を取ったりすると工事費用が割高になるので注意しましょう。
サッシは大きく少なく規格品で
光を取り込み、デザイン性も高くなるサッシですが、出来るだけ数を減らし一つ一つの大きさを大きくしましょう。
大きくすることで採光を確保します。大きくしますが、規格内で収まる大きさを指定しましょう。規格外の特注品は通常の商品と比べて割高になります。
もっとも重要なことは業者選定
最も重要なことは、業者選定です。
どれだけ安い製品を選んでも、人件費を減らせる間取をプランしても、工務店が利益を重視して契約されては意味がありません。また、安い金額で契約できたとしても、欠陥住宅を建てられたら本末転倒です。
→ローコスト住宅新築で失敗、後悔しない為のたった一つのこと!!

それでは、優良業者はどうやって見つければ良いのでしょうか?
予定よりも記事が長くなったので、優良業者の見つけ方については別記事で書きます。
→ローコスト住宅のハウスメーカーや工務店の選び方!欠陥住宅に気をつけろ!
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●こちらもご参考下さい。
→ローコスト住宅に成功する工務店と失敗する工務店とは?暴露するので良い家建てましょう。
→ローコスト住宅ランキングをご紹介!あっ!こんな会社あったけ?
→工務店とハウスメーカーが同じ坪単価だった場合、どっちに頼む?