新築一戸建てを建てるときの流れやどれぐらいの期間が必要なのか?
一生に一度の大きな買い物を失敗しない為にも正しいノウハウを身に付けしっかりと準備しましょう。
この記事では、家作りの流れや段取りにつにて重要なポイントを解説します。
目次
資金計画
まずは資金計画を立てましょう。


土地や間取、設備等のプランを決めてから予算組みをすると想像以上の金額になり、無理な返済計画を立ててしまうことになりかねません。
この段階では、何を選ぶとどれぐらいの価格になるのか分からない常態であったとしても、無理の無い返済計画を立てることが重要です。
いくらまで借りられるのか?ではなく、いくらなら無理せず返せるのか?が重要です。
年収や預金額等から最大でいくらまでなら借りられるのかを逆算して予算上限ぎりぎりの家を提案する営業マンもいます。
幸せなマイホームのはずが返済に追われてしまい、家族団らんの時間が無くなってしまっては本末転倒です。
借り入れの目安として、住宅ローンシミュレーションを活用しましょう。上記リンク先はフラット35の公式HPです。
フラット35の金利は一般の銀行と比べて長期間固定の為、高い金利になります。フラット35を勧めている訳ではなく、予算組みの参考にするだけなので、少し高めの金利で問題ありません。
ライフプランを考える
長期間の借り入れをする場合、ライフプランを考えておくことが重要です。
子どもの出産から独立までの教育費は、公立幼稚園~国立大学(全て公立)の場合で、3000万円弱、全て私立だった場合、6000万円程度が必要というデータがあります。出典:AIU保険会社調べ
子どもが何人いるのか?子どもを作る予定があるのか?子どもが進学するのは何年後なのか?など等
年表を作り、子どもの進学に合わせてどれぐらいお金が必要なのか事前に把握しておくことで、無理の無い返済計画や計画的な貯金が可能になります。
頭金ゼロは危険

確かに、頭金ゼロでも借り入れ可能な銀行はあります。ですが、本当に無理なく返済していくこが可能でしょうか?
日本人の国民性として貯金は習慣です。ましてや家族がいる既婚者なら将来への不安から貯金をするのが一般的です。
現状の生活の中で貯金が出来ていない状態で家を建ててしまっては貯金が出来ない、最悪の場合支払いが苦しくなるということが考えられます。


その考えは間違っていないと思いますが、将来的な支出を考え、把握した上での決断であれば問題ありません。
何よりもまずは年表を書き、大まかなお金の流れについて理解を深めてみましょう。
奥様の仕事はどうなる?
出産育児の為に今の職場を退職するケースも想定しておきましょう。
再就職やパートに出た場合、以前の給与よりも下がることが予想されます。返済計画を立てる際には、奥様の今後の働き方にも十分注意して計画しましょう。
ネット銀行は金利が安い!
実店舗を持たないネット銀行は金利が安い傾向にあります。
また、金融機関によっても金利差があり、複数比較することで数百万円の節約になることがあります。
一月当たりの金額が微々たる金額でも数十年単位で計算すると数百万円の差がでることも珍しくありません。
不動産会社や建築会社が提携している金融機関だけで決めてしまうと損してしまうことがあるので、手間は掛かりますが複数の金融機関を比較しましょう。
こちらの→住宅ローン一括審査申し込みサービスを利用すると、約60の銀行から最大6社へ一括して仮申し込みが行えます。
ざっくりとしたプランニング
プランニングというよりも優先順位を決めましょう。
家作りにおいて絶対に譲れない項目や可能ならやりたい項目等・・・
- 絶対に譲れない項目
- 可能なら実現したい項目
- 後回しにしても良い項目
予算上限を決めて、その上限内で収める必要があります。
土地から購入の場合や法律の制限上実現できない項目もありますが、まずは優先順位を決めておきましょう。
項目同士の関連性にも注意しておきましょう。例えば、シューズクロークは諦めるけど、玄関横にクローゼットを作る等など。項目同士にも関連性があります。優先順位を決めながら代替プランを想像しておくと先々の打合せがスムーズにいきます。
→理想の間取りを簡単に作成する方法/無料シュミレーションアプリもご紹介します。
依頼先を検討
依頼先の工務店やハウスメーカーを検討します。
工務店が良いのか?個人大工なのか?ハウスメーカーなのか?
それぞれに利点がありますのでメリットデメリットを把握した上で決めましょう。
詳しくは、下記、関連記事をご参照下さい。
→ハウスメーカーと地元工務店の違い?!メリットデメリットを把握すると選択肢が増える!
→ハウスメーカーと都道府県別の坪単価比較一覧とランキング♪♪
相見積りは必須
業者選定で重要なことは安易に決めてしまわない事です。
雰囲気が良かった、説明が分かりやすかった、親しみやすかった、だけど失敗したというケースもあります。
何がいけなかったのか?複数社の検討を怠ったことです。
建築素人であるお施主様の判断基準が人当たりの良さ等の人間性の部分に偏りがちです。
なぜ建築の事を分かっていないハウスメーカーの営業マンが新築一戸建ての契約を取ってこれるのか?
それは、建築知識の表面的な理解と人当たりの良さです。建築知識の表面的な理解でも一般施主からすれば”専門家”に見え、とても親切丁寧でこの人になら任せられると錯覚するからです。
営業マンが建築の事を表面的に理解していても、我々プロからすれば何も分かっていない素人と同じレベルです。そんな素人レベルの営業マンを信用する時点で失敗の可能性が高まります。

建築のプロでなはなくても良い営業マンはいます。その特徴は、しっかりと専門家へと橋渡しができているかどうかです。
分からない事は分からないと正直に言い、専門家にしっかり確認して適切な情報を伝える、適切なアドバイスができる営業マンは優秀な営業マンと言えます。
土地から購入の方
土地から購入の方は、計画初期段階から土地情報のチェックを行います。
土地を購入する方法には、
- 不動産会社から購入・仲介
- 建築会社の条件付売り土地
- 売主から直接購入
建築会社が造成した土地や建築条件付の売り土地は他の売り土地よりも安いケースがあります。建築条件付とは、その工務店やハウスメーカーで家を建てることが前提の土地です。
不動産会社から購入・仲介してもらうときは、建築可能か複雑な条件がないか確認した上で購入しなければいけません。確認が難しい場合は、依頼予定の工務店に確認してもらいましょう。

売主から直接購入する場合は、後々トラブルになるケースもあるので、仲介手数料を支払ってでも不動産会社へ仲介を依頼した方が良いかもしれません。
●こちらもご参考下さい。
→土地の選び方【失敗しない注文住宅】チャックポイントを解説
相場感を身につけましょう
お探しの地域を不動産ポータルサイトで検索して相場感を養いましょう。
→SUUMO
→タウンライフ不動産売買
→アットホーム
→ホームズ
極端に安い土地には、それなりの理由があります。気になる土地は問い合わせして現地確認してみると良いでしょう。その際には、新築予定している。まだ検討中と言いましょう。
現地を確認していると、購入希望者がいるから急げとか、人気だからすぐに売れてしまうと言われることもありますが、焦って契約するとほぼ間違いなく失敗してしまうのでご注意下さい。
あくまでも相場を知る為の勉強期間と割り切りましょう。
建築費がUPするケース
良い土地が見つかったと思っても、擁壁にお金が掛かりすぎたり、一部造成が必要だったりと必要以上に費用が発生する場合があります。最終決定は必ず建築依頼先と相談して決めましょう。
予算が超えてしまう場合には、売主へ交渉してみましょう。条件次第では多少の値引きが可能かもしれません。
プランニング
建築をお願いする依頼先と建築予定地が決まったら具体的なプランを作成します。
優先順位を付けた希望を伝え、間取作成をお願いします。
初期段階での変更は可能ですが、変更が多すぎる場合や建築確認用の図面の変更等は、コストアップに繋がりますのでご注意下さい。
間取や設備を予算に応じて決めていきます。
上限予算に収めなければいけないので、設備のランクを落していくか、家を小さくするのかなど等、希望に合わせて削っていきます。
プランをお願いする場合は、希望や要望を伝えることは当然ですが、工務店からの提案を希望すると良いでしょう。生活しやすくおしゃれな間取を提案してくれることでしょう。
希望や要望を伝える際には、言葉だけでなく雑誌の切り抜きやネットの画像をキャプチャーしたものがあるとイメージの共有がし易く理想に近い形のプランを提案してもらえます。
→1000万円で家が建つのか?一戸建てを出来るだけ安く建てるには?
→ローコスト住宅のハウスメーカーや工務店の選び方!欠陥住宅に気をつけろ!
着工~完成
プランが決まれば、いよいよ着工です。
土地の地盤調査から始まり、地盤改良→基礎工事→棟上→外部・内部造作工事→外構工事→クリーニング→引渡しになります。
工務店によっては着工後に、設備(色やオプション)や外壁、内装材の最終決定をする場合があります。また、建築現場へは、可能な限り足を運び、家が完成するまでの様子を見学させてもらうと良いでしょう。
まとめ
上記が簡単に流れをまとめたものです。
期間に関しては人それぞれ違いますが、家を建てたいと思ってから5年程度掛かる人から1年~半年程度の方までいらっしゃいます。
頭金が準備できているのか?土地は決まっているのか?など等の条件によって準備期間は異なります。早く立てれば良いという問題ではありませんから、じっくりと正しい手順で家作りを行いましょう。