注文住宅を購入する際には、多額の資金が必要となります。
しかし、その分、補助金や助成金、減税など様々な恩恵が受けられることも事実です。
できることなら注文住宅の助成金を上手く活用して、少しでも負担を減らたいとお考えの方は多いことでしょう。
本記事では、注文住宅の助成金の種類から、活用方法、住まい給付金との併用の有無まで、様々な情報をお届けします。
注文住宅の助成金を活用するために、情報を収集中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
注文住宅の助成金は何がある?
注文住宅の助成金の内容は、年々変化しています。
ここでは、2017年に新築の注文住宅を購入した方が利用できる助成金をご紹介します。新年度も引き続き利用可能なものもありますので、ご確認ください。
住まい給付金
一定年収以下の人の住宅購入を支援するための補助金です。
給付を受け取るためには、次の条件を満たしている必要があります。
・床面積が50平方メートル以上
・年収が510万以下(消費税8%の期間)
なおかつ、施工中に検査を行い、以下のいずれかを満たしていなければいけません。
・住宅瑕疵担保責任保険に加入した住宅
・建設住宅性能表示利用した住宅
・瑕疵保険法人の現場検査により保険加入住宅と同等と認められた住宅
上記の条件をクリアしていた場合、最大で30万の給付金が受け取れます。
市町村の住宅助成金
お住まいの市町村によっては、自治体が新築工事費に関する補助金制度を実施していることがあります。
特に人口減少が進む地域では、新築住宅に関する補助も多いため、一度チェックしてみると良いでしょう。
利用条件は、各市町村によって異なりますが
・工事業者が地元の建設業者であること
・市町村在住、または移住予定であること
・国の補助金を併用していないこと
・税金を滞納していないこと
等の条件があるため、利用の際には事前確認が必要です。
ゼロエネ住宅補助金
消費エネルギーがゼロ以下となる住宅、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を建てた場合に給付できる補助金です。
ZEH住宅を検討中の方は、
・ZEH認定ビルダーに依頼
・ZEH認定基準をクリアしている注文住宅を建築
・公募期間中に補助金を申請
の順番を満たすことで、2017年現在、75万円の補助金を受け取ることが可能です。
さらに、蓄電システムを導入したZEH住宅の場合は、追加の補助金も発生するなどメリットが多い補助金と言えます。
住宅ローン控除は頭金が少ない方がお得??
住宅ローンを利用して、注文住宅を購入した場合は10年間「住宅ローン控除」を受けることができます。
住宅ローンの年末残高の1%分が、所得税・住民税から控除されるため、頭金を減らして住宅ローン控除の恩恵を受けた方が得だと考える方も多いかもしれません。
しかし、条件によって得する場合、損する場合が発生するため、詳しく見ていきましょう。
一番わかりやすい例は「住宅ローンの金利」です。
もしも、0.5%の金利で住宅ローンを利用している場合、減税分1%の差し引き0.5%が得となります。
ただし、これだけで頭金が少ない方が得だと思い込むのは危険です。
頭金を少なくすることによるメリットが得られるには、次の3つの条件を満たす必要があります。
・「住宅ローン控除額<住民税・所得税」であること
・住宅ローン控除が終わる10年後には、頭金分が返済できること
・頭金を入れた場合、入れない場合共に金利が変わらない条件であること
住宅ローン控除額が、住民税と所得税を上回った場合、控除が受けられない分が発生します。
また、住宅ローン控除は10年限定です。10年後には当初支払うはずだった頭金を繰り上げ返済することで、頭金を少なくしたことによるメリットが生まれます。
つまり、繰上げ返済できるだけの預貯金をしっかり確保しておかなければいけません。お金の管理が苦手な人にとっては向いていない可能性が高いです。
さらに、頭金の額によって、金利を優遇する金融機関もあります。
目先の条件だけに惑わされず、長期的な視野と共に計画を立てることが重要です。
住宅ローン控除と住まい給付金は併用できる?
補助金の中には、併用ができない制度も多数存在しています。しかし、結論から申しますと、住宅ローン控除と住まい給付金の併用は可能です。
また、50歳未満の場合、住まい給付金を受け取るためには住宅ローンの利用が義務付けられています。
住まい給付金を受け取っているにも関わらず、確定申告を行わず住宅ローン控除を受けていないというのは、あまりにもったいない話です。
住宅ローン控除と住まい給付金を併用し、お得に注文住宅を購入しましょう。
まとめ
同じ注文住宅であれば、少しでもお得に購入したいと思うのは当然です。
本記事では、注文住宅の助成金の種類や利用条件、また頭金の金額による住宅ローン控除の恩恵の違い、そして住宅ローン控除と住まい給付金の併用等、お得に注文住宅を購入するために利用できる様々な情報をご紹介しました。
助成金や補助金の制度は、毎年変化しています。
また、年度内であっても予算を使い切った段階で、補助金や助成金が終了することも一般的です。
注文住宅を検討している場合は、まずは相談だけでも構いません。
少しでも早く動き出し、注文住宅購入時に利用できる補助金や助成金の種類について尋ねたり、住宅ローンの内容について相談することが重要です。
同じ予算で、少しでも良い家を建てるためにも、本記事をお役立てください。
●こちらもご参考下さい。
→注文住宅の支払いスケジュール把握してますか?工務店やHMで違う?
→住宅ローンの諸費用内訳と節約はできる?つなぎ融資とは?
→ローン貧乏にご注意!住宅ローンの銀行の選び方と年収の目安は?
コメントを残す