一般的な住宅の壁は石膏ボードが使用されています。
石膏ボードは、とても便利な建材品ですが、ビスが効かない等のデメリットがあります。時計や棚を取付けようと思って、ビスを打ったら壁に穴が開いてしまったという人も多いでしょう。
石膏ボードの壁に時計や棚等を取付けるには、アンカーボルトを使用するか、下地を探して打ち付けるしか方法がありません。
ここでは、下地の探し方やアンカーボルトの使い方、万が一、穴が開いてしまった場合の補修方法等をご紹介します。
目次
下地の探し方


とても簡単なので、それぞれの探し方を解説します。
叩いて探す方法

木造住宅の場合、必ず柱や間柱、筋交い等の下地材が組まれています。リフォーム工事で、不陸の調整や強度UPの為に胴縁(どうぶち)を入れる場合もあります。
家の作りは基本的に910mmで作られています。
※こちらで910mmの基本的な考え方をご説明しています。
間柱は、柱と柱の間(910mm)、(柱から450mm)のところに入っています。
柱は家の四隅や910mmピッチ、建具の両脇等に基本的に入っているので、柱があると予想される場所を探し、メジャーで450mm付近をハンマーの柄などで叩いて確認します。

胴縁は、間柱を探すよりも簡単で、上下左右300mm~450mmで叩けば音の違いや感触の違いが分かります。
音や叩いた感触の違いが分かると思いますが、それでも不安な方は、センサー利用を検討しましょう。
センサーを利用する方法
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かなりお手ごろな価格で下地を簡単に捜せるセンサーが売ってあります。
やり方は簡単で、スイッチを入れてゆっくり動かすだけ。
下地(柱、間柱、胴縁)の位置をランプや音で知らせてくれます。100%の精度とは言えませんが、ほぼ間違いなく下地が見つかります。
千円前後で種類も豊富にありますので、不安な方は購入した方が早いかもしれません。

マチ針を利用する方法
センサーを購入する時間が無い人は、上記の方法で下地を探してマチ針を刺してみましょう。
マチ針なら穴が目立つ心配もありません。下地が入っていない場所に刺すと、どんどん中に入っていきます。下地が入っていれば、石膏ボードの厚みしか刺さりません。
石膏ボードの厚みが15mm、12.5mmの二重張りしてある場合があります。ご注意下さい。
アンカーボルトの種類や価格は?
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ボード用のアンカーにも様々な種類があります。取付ける物によって耐荷重が異なりますので、必要な荷重を計算した上でアンカーを購入します。
上記の商品の耐荷重は引抜最大荷重、
- 石膏ボード厚9.5mm 27kgf
- 石膏ボード厚12.5mm 38kgf
- 石膏ボード厚15mm 60kgf
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上記商品の最大引抜強度
- 石膏ボード厚9.5mm 24kgf
- 石膏ボード厚12.5mm 26kgf
種類が多いので紹介しきれませんが、私は上記2商品を使って棚を取付けところ常識の範囲内での利用なら強度的に十分でした。何を基準に選べば良いのか分からない方は使ってみてください。

石膏ボードに取付け可能な棚
色々検討したけど、直接取り付けできる棚があるならそっちが良いという人もいらっしゃいます。
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探せばもっと種類があるので、下地探しが面倒、アンカーでは不安という方は直接取付け可能な棚を利用してみたらいかがでしょうか?原理はアンカーと同じようなものなので過度な荷重は厳禁です。
万が一穴が開いた場合は補修しよう
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アンカーを抜いたら穴が開いてるですよね??

簡単なパテ埋めで修復できるので怖がらずにチャレンジしてみて下さい(^^)
分かりやすいyoutube動画を見つけたので参考にして下さい。ちなみに、クロスのサンプル帳はクロスメーカーにサンプルを依頼すれば手に入ると思います。補修に使うとは言わないほうが良いかもしれませんが・・・
●こちらもご参考下さい。