石膏ボードは住宅やマンションの下地材として多くの現場で使用されています。
安価で施工が容易な為、建築現場で欠かせない材料の一つですが、種類が豊富で商品選びに迷う人も多いのではないでしょうか?ここでは、石膏ボードの特徴や価格、選び方について解説します。
目次
石膏ボードの種類は?

安くて便利な石膏ボードですが、意外と種類が多いのをご存知ですか?
厚みは、15mm、12.5mm、9.5mmがあります。
一般的に多く使われているのは、12.5mmと9.5mmの厚みです。
サイズは、3×6尺(910mm×1820mm)が基本サイズです。
※なぜ3×6が基本なのかについては、”理想の間取りを簡単に作成する方法”で解説しています。
他にも、規格サイズが豊富です。
- 3×8尺(910mm×2420mm)
- 3×9尺(910mm×2730mm)
- 910mm×2500mm
- 3×10尺(910mm×3000mm)
用途別の種類
規格サイズだけでなく、用途に合わせて様々な商品が販売されています。
- 石膏ボード
- 普通硬質石膏ボード
- 強化石膏ボード
- 構造用石膏ボード
- シージング石膏ボード
- 化粧石膏ボード
- 普及品は、12.5mm、9.5mm×3×6尺
- 12.5mm=450円前後、9.5mm=340円前後
- ホームセンター、ネット、建材店で購入できる
石膏ボード
標準的な石膏ボードです。
一般的な住宅やマンションの壁、天井に使われています。安価で施工が容易な為、建築現場では欠かせない建築材料となりました。
ホームセンターに置いてある多くはこのタイプです。DIYで石膏ボードを検討中の方は、標準タイプの石膏ボードで十分事足りるでしょう。
DIY予定の方は、ご自宅の石膏ボードの厚みを図り、同じ厚みを購入しましょう。一般的には、壁12.5mmで天井9.5nnか12.5mmが使用されています。
一部壊れている又は壊す予定がある場合は、簡単に厚みが図れますが、直接図れない場合は、マチ針などを刺して厚みを確認します。マチ針程度なら刺しても見立たないので安心です。
普通硬質石膏ボード
標準タイプと比べて、表面の硬さが標準タイプの4倍、曲げたときの強さが2倍の超硬質・高強度の石膏ボードです。
住宅の強化を必要とする場所(階段腰壁、学校教室、病院間仕切り)等に使用します。また、後述するシージング石膏ボードと同等の防水性を有するのも特徴の一つです。
強化石膏ボード
石膏ボードの芯にガラス繊維などを加えて耐火性能を強化したボードです。
建築基準法で、耐火基準を求められる場合に使用します。用途地域によっては、また、老人ホーム等の間仕切り壁に使用されます。
強化ボードと聴くと表面が硬いと勘違いする人がいらっしゃいますが、硬質石膏ボードと間違えないようにしましょう。
構造用石膏ボード
強化石膏ボードの耐火性を有したまま強度UPした耐震性を向上させる石膏ボードです。
外壁の耐震対策には耐力面材(ニチハのあんしん、大建工業の大ライト、ノダのハイベストウッド)を、内部の壁には、構造用石膏ボードや大建工業の耐震ボード等を用います。
●こちらもご参考下さい。
→耐震、免震、制震の違いは?耐震等級3?免震住宅?制震ダンパーの効果?一体何が良いのか?
シージング石膏ボード
防水処理が施されている石膏ボードです。
湿度や温度による影響が少ないので、洗面脱衣所や台所等の水気が多い壁に使用します。
当たり前ですが、水を直接かけて良いわけではないのでご注意下さい。
化粧石膏ボード
化粧石膏ボードは、下地と化粧を兼るボードです。柄は、桐、クロス調、シナ柄などがあります。
新築やリフォームの現場で頻繁に使われる材料ではありませんが、DIYで一部張替えのときにクロスを貼る手間が省けるのでおすすめです。また、ホルムアルデヒドを吸収、分解、低減する仕様なので、シックハウス症候群の対策にも有効です。


DIY目的であれば、標準的な石膏ボードで十分ですし、サイズも12.5mm、9.5mm×3×6尺で十分対応可能です。
石膏ボードはどこで買える?価格は?

ホームセンター
地域のホームセンターで購入できます。
価格は、12.5mm×3×6尺で450円前後、9.5mm×3×6尺で340円前後が相場です。
軽トラの貸し出しサービスがどこのホームセンターにもあります。車に積むと汚れるので数枚でも軽トラを借りたほうが良いでしょう。
500円程度で宅配サービスを実施しているホームセンターもあります。枚数が多いとそれなりの重労働になりますので、500円程度で済むなら宅配を利用した方が良いでしょう。
インターネット
インターネットでも購入できます。
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標準タイプの12.5mm、9.5mm×3×6ならホームセンターにも置いてありますが、15mm厚や3×8尺、強化石膏ボード等のホームセンターでは取扱いがない商品を購入するときにはインターネットが適しています。また、100枚以上で送料無料なので100枚以上購入予定の方は通販がおすすめです。
地域の建材店
現金販売している地域の建材店でも購入できます。
価格は、ホームセンターと同等か少し高いぐらいですが、建材店の利点は、どんな種類のものでも少ない枚数から発注できること、建材店によっては、無料で配達してくれることです。
建材店によって、現金販売していないところ、配達しないところがあります。
Mクロス合板のご紹介
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Mクロスとは、合板の上にライナー紙が貼り付けられているクロス用の下地です。
石膏ボードは、安価で施工が容易な為、大変便利な建築材料ですが、下地としての強度は期待できません。エアコンや手すり、棚等の強度が必要な物の取付けには下地の補強(コンパネや合板)が必要です。
Mクロスを使えば別途に補強する必要がないので施工を簡略化することができます。石膏ボードよりもコスト高なので全ての場所をMクロスに変更ことはできませんが棚や手すりの取り付けの可能性がある場合は、下地を補強しておくか、Mクロスを利用しましょう。
まとめ

●こちらもご参考下さい。