なぜ木材は後回しにされるのか?木材の種類や特徴、木の強さについて

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「キッチンはこれが良い!」「お風呂は広いほうが良いね」「家族団らんできる間取にしたい」

マイホーム新築が決まり住宅設備機器や床材、建具等をどれにしようかと楽しそうに話し合いをしているご家族を見かけますが、家を支える構造材である木材を気にする人が極端に少ないように思えます。

本当に良い家とはどんな家でしょうか?

本当に良い家とは、その家に暮らす家族を何十年間もの長い間守り続けてくれる家のことです。

本当に良い家を建てるためには、目に見えない部分である木材こそ重視しなければいけません。
住宅設備機器は取替え可能ですが、家の梁や桁、母屋、土台、柱等の主要構造材を取り替えは簡単なことではありません。

多くの方は、木材の大切さを言われなくとも分かっているはずです。
それなのに、時代にそぐわない含水率が高い、生木を使った家がまだまだ数多く建てられているのはなぜでしょうか?

少し考えてみて私が思ったことは、お施主さんは国や工務店、大工の事を信頼しきっていることが原因ではないかと思います。

「建築のプロである工務店や大工は、良い材料を使うに決まっている。」「建築基準法を守っている家であれば木材の種類は関係ない。」こんな風にお施主さんは思っていて、「まさか自分の家が生木で建てられるとは思わなかった」「そもそも木材に種類があることを知らなかった」という事態が発生しているのではないかと思います。

この記事では、木材の重要性や種類特徴等について解説します。

なぜ木材を重要視した方が良いのか?

主婦
木造住宅の何が良いの?それと生木を使うと影響があるの?
なぜ木造の住宅を建てるのか?

家を建てる工法には主に、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つに分けられます。それぞれ特徴があるので、一言で長所短所を語ることはできません。

木造の長所は、鉄骨造と比べても遜色ない強さがある

一般的に木材は鉄に比べて弱いという認識があるようですが、重量あたりの強さは鉄よりも強いということが分かっています。

地震の影響を考えてみても、重い建物の方が地震の揺れから受ける力が大きく、軽くて丈夫な木材は地震に強いと言われています。

補足
もっと重要なことは、木と木の接合部です。一般的な木造住宅の接合部はホゾ穴加工とボルト等の金物を締めて強度を高めます。強い地震が発生したときに、木自体は地震に耐えることができても、接合部分から崩れていきます。

これは、木造でも鉄骨造でも同じです。木造だろうが鉄骨だろうが接合部を強化していないければ簡単に家は崩れてしまいます。

木材を適当に選ぶとどんな影響がある?

木材を選ぶ一つの基準に含水率があります。

含水率とは、木材にどれだけ水分があるのかを数値化したものですが、水分が多ければ多いだけ収縮してしまいます。

木材が収縮するとどのような影響があるのでしょうか?

木が伸びたり縮んだりすることで、家全体が歪み、クロスのひび割れや金物やボルトの緩みに繋がります。上述した接合部の強度ですが、せっかくボルトで強度を高めていても、木の収縮で緩んでしまっては意味がありません。

硬く硬く締めたボルトが緩むとは考えにくいのですが、普段の生活で勝手にネジが緩んでしまったという経験はありませんか?

家を建てるときには、かなりの種類、量の金物を使いますので、新築後すぐにボルトが緩み家がガタガタになるという事はありませんが、数年~数十年かけてゆっくりと時間を掛けてボルトが緩んでいきます。どれだけ気を使って、耐震対策を行っていたとしても、ボルトが緩んでしまっては大きな地震から家族を守ることはできません。

主婦
どうしたら収縮を抑えられるの?
ブル50
含水率の低い、乾燥材や集成材を使えば収縮を抑えることができます。

木材の種類や特徴は?

木材を選ぶときには、材種も大切ですが、それ以上に伐採されてからどのような過程を経てきたかが重要です。
乾燥状態を示す名前、商品名が付けられています。

  • グリーン材(生木)
  • KD材(機械乾燥させた木材)
  • AD材(自然乾燥させた木材)
  • 集成材(乾燥した木同士をくっつけた木材)

グリーン材とは?

グリーン材とは、伐採された直後の生木のことです。値段が一番安く、昔はグリーン材が一般的でした。グリーン材で建てられた家は、数年間は収縮し、夜中に「パキパキ」という音がしたり、クロスがひび割れたり、ボルトが緩んだりと何かと問題が起きます。メリットは値段が安いので、建築費を抑えられます。

補足説明
グリーン材で建てられている歴史ある建造物はなぜ地震で倒壊しないのか?
昔の家作りは、木材を手加工で組み上げて行きました。現在は、プレカット工場で加工された材料が現場に届き組み上げていきます。

はっきりとしたことは言えませんが、昔の大工さんは、木の性質をよく理解していて、収縮を計算して家を建てていたのではないかと想像します。

乾燥材とは?

乾燥材には「AD・KD」があります。乾燥材の含水率は15%~20%です。
乾燥材は、反りや曲がり、細り等の収縮が少なくグリーン材よりも値段が高くなります。

自然乾燥は、半年程度の時間がかかるのに対して、機械乾燥は3ヶ月前後で製材が完了します。自然乾燥には時間がかかる為、機械乾燥であるKD材が一般的には普及しています。

KD材は良いことばかりに思えますが、デメリットもあります。
機械で急速に乾燥させる過程で、過度に熱を加えすぎると木の内部から割れが生じ、木材本来の強さが失われてしまいます。

内部の状態を見抜くことはプロでも難しいので、極端に金額が安いKD材は注意したほうが無難かもしれません。

ブル50
最近のKD材は一定基準のルールを守って乾燥させてあるので、内部が割れているような粗悪品は少なくなっているようです。

不安に思う人は、梁桁には集成材を使うと良いでしょう。

集成材とは?

集成材とは、乾燥した木材と木材を組み合わせて(接着)作られた材料のことです。
集成材を作る過程で、目視と機械で大きな節や割れを選別し接着集成することで製品の安定供給を実現しています。

集成材の方が無垢材の約1.3~1.5倍程度の強度があり、ねじれや反り、収縮などが少ないというデータがあります。
参照:http://www.lvl.ne.jp/

集成材は、強度が高い上に収縮が少ない材料ですがデメリットはないのでしょうか?

2007年と少し古い話しにはなりますが、「集成材が剥離した」というデータが残っています。

よく言われるデメリットとして、集成材の強度などの試験結果はあくまでも製造工場を出荷するときの数値であり、実際に何十年間も使い続けたデータがないから信用できないという話しです。

また、集成材に使用されているレゾルシノール系接着剤は、「シックハウス症候群」を引き起こす原因物質のひとつとも言われています。

工務店はどの木材を使っている?

木造建築を手がける大手ハウスメーカーや中堅ハウスメーカーは基本的に集成材を使用しています。

柱や梁桁の全てを集成材にしているハウスメーカーもあれば、柱は乾燥材(無垢材)、梁桁は集成材というハウスメーカーもあります。

地元の工務店で数十棟~数百棟手がけている工務店の場合は、柱や胴縁等は乾燥材を使用して、梁桁の一部に集成材を使用しているケースが多いようです。ただし、会社によって異なりますので、尋ねてみなければ使用木材ば分かりません。

個人大工や小規模工務店の場合には、予算に応じて変更しているところが多いようです。または、希望がなければグリーン材を使用しているケースも多いようです。この場合も直接尋ねなければ使用木材は分かりません。

ブル50
見積り段階で使用木材は何ですか?と尋ねるようにしましょう。

結局どの木材を使用すれば良いのか?

グリーン材、乾燥材、集成材の長所、短所を解説しましたが結局どの木材を選べば良いのでしょうか?

「結果として集成材の方が良かった」となる可能性も否定できませんが、現時点では、無垢材(乾燥材)を選ぶべきだと考えています。集成材が強く収縮が少ないというデータが確かにありますが、現時点では、歴史が浅く30年後~50年後の結果が出ていません。

集成材の剥離問題は、事例件数が少ないものの事実として発生していることに間違いはありません。その事実がある以上は、大切な住宅を集成材に任せることはできません。

基本的には無垢材(集成材)を使用し、部分的に強度が必要な場合のみ集成材を利用すると良いでしょう。

リスクを避ける為には・・・

リスクを避ける為に必要なことは、最低限の知識(この記事に書かれている内容)を身に付けた上で、工務店やハウスメーカーと話をすることです。

話しをすれば、その工務店が木材に対してどれだけ知識を有しているのか、こだわりをもっているのかが分かります。話をして、ちんぷんかんぷんであればその工務店は止めたほうが良いと判断できます。

さらにリスクを避ける為には、家を建てた後の定期メンテナンスを行うことが有効です。母屋や小屋等のボルトが緩んでないか?構造上問題が発生していないか?1年点検、3年点検、5年点検、10年点検、15年点検と計画的に点検を行うことでリスクを避けることが可能になります。

まとめ

集成材と乾燥材のどちらが良いのか?

頻繁に議論される内容ですが、結論は「時間をかけなければ結果は出ない」です。

現時点で検証できない以上は、数百年続く日本建築に沿った建物を建てるしか方法はないのではないかと考えます。国内では公共工事等で集成材を使った木造建築が数多く建築されています。

公共工事であれば数十年後に欠陥が発生しても税金で修繕されるでしょう。ですが、我々個人の家の場合は、自分のお金を使って修繕しなければいけません。また、大きな地震が来たときに家がガタガタであれば家族を守ることができません。

集成材の全てを否定している訳ではありません。部分的に強度が必要な場合は集成材を使うと思います。もし、部分的にも集成材は使いたくないという場合は、設計から変更する必要があります。

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ABOUTこの記事をかいた人

九州在住で妻、長女、次女、三女の5人家族。建築業界に勤め、新築やリフォームの現場で仕事をしています。 このサイトでは、現場での経験を元に新築・リフォームに役立つ情報をお届けしていく予定です。